2020年の9月に香月一也選手とのトレードでジャイアンツからマリーンズに移籍し、リリーフ投手として活躍した澤村拓一投手。
2020年オフに海外FA権を行使してMLBのレッドソックスに移籍し、2年間活躍しました。
2022年オフに自由契約となり、今年の去就が注目されていましたが、義理を通してのマリーンズ復帰です。
【ロッテ】沢村拓一3シーズンぶり復帰!日米複数球団による争奪戦の末、古巣ロッテの熱意が勝つ(ニッカン)
球界屈指の剛腕が、幕張のマウンドに帰ってくる。ロッテが、前レッドソックスの沢村拓一投手(34)を獲得することが27日、分かった。今オフ、フリーエージェント(FA)になって、日米複数球団との争奪戦の中、ロッテも参戦。20年シーズン以来3シーズンぶりの復帰で、18年ぶりのリーグ優勝に向け、最強のピースが加わる。
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日米の複数球団による争奪戦の中、熱意を示したのが古巣のロッテだった。メジャーか、日本球界復帰かで熟考する中、水面下で動向を調査。沢村の決断を尊重する思いを示した上で、即条件提示する準備を進めながら交渉の場を持ち、熱い思いとともに複数年契約を提示したとみられる。
20年シーズン途中に巨人からロッテにトレード移籍。リーグ2位でのCS進出に大きく貢献した。同年オフに海外FA権を行使し、レッドソックスへの移籍を決断したが、残留交渉の席上で背番号「14」、複数年の大型契約で熱意を伝えた。当時から2年が経過したが、球団の思いは変わらなかった。
メジャーでは2年間プレーし、104試合に登板し、6勝2敗、防御率3・39と安定した成績を残した。起用法が複雑だった昨季も49試合に登板し、1勝1敗、防御率3・73をマーク。150キロ後半の速球、スプリットは健在で米球界関係者によれば、複数の大リーグ球団が水面下で調査したが、ロッテの熱意が沢村の心を動かしたようだ。
ロッテは昨季途中から守護神を務めたオスナがソフトバンクに移籍した。通算182セーブの益田も控えるが、ブルペン陣の強化は上位進出へ必須な状況。メジャーリーグでも超ハイレベルなア・リーグ東地区で力勝負を挑んだ沢村が加われば、強固な「勝利の方程式」の形成に直結する。
交渉が長期化した中でもトレーニングは継続し、調整は順調に進む。今月は沖縄で巨人鍵谷とともに自主トレ。自身のインスタグラムで動画を公開したように、すでに複数回ブルペン入りし、例年通りの仕上がりの良さをアピールする。投手コーチ時代に慕った吉井新監督のもと、18年ぶりのリーグ優勝に向け、剛腕をフル回転する。
◆沢村拓一(さわむら・ひろかず)1988年(昭63)4月3日、栃木県栃木市生まれ。佐野日大から中大を経て、10年ドラフト1位で巨人入団。11年新人王。15年からリリーフ、16年に最多セーブ。20年9月、香月一也とのトレードでロッテ移籍。同年オフに海外FA権を行使しレッドソックスへ移籍。13年WBC、15年プレミア12日本代表。183センチ、96キロ。右投げ右打ち。
【ロッテ】沢村拓一「吉井監督が就任されたことも僕の中で大きかった」/入団会見一問一答(ニッカン)
ロッテは28日、前レッドソックスの沢村拓一投手(34)の入団が決まったと発表した。3年ぶりの復帰になる。背番号は「54」。沢村はZOZOマリンで、吉井理人監督(57)とともに入団会見を行った。
会見の主な一問一答は以下の通り。
-率直な気持ち
3年ぶりに千葉ロッテマリーンズに帰ってくることになりました。日本一熱いファンの前で投げられることに、とても興奮しています。よろしくお願いします。
-日本復帰への迷いは
考える時間はたくさんありました。ただ、自らの気持ちで決断をしたからには、千葉ロッテマリーンズさんのために腕を振ろうと決意して、今ここにいます。
-契約に至った理由
僕がアメリカに行く際に待ってくれたというか、快く送り出してくれた義理を守るというのもそうですし、吉井監督が監督に就任されたことも僕の中で大きかったです。
-メジャーで得たもの
何かを学び、何かを得るためには自分の身体で体験する以上に良い方法はないと思っている。それを少しでも伝えていければなと思います。
-何を伝えたいか
後輩に伝えるということは特にないんですけど、僕は千葉ロッテマリーンズに勝つために来た。それをいろんな方面から伝えていければ。
-マリーンズで目指すもの
強いチームだからといって良いチームではないし、良いチームだからといって良い組織でもない。3年前に来て、ロッテという組織は素晴らしいなと思っていた。その素晴らしい組織が勝てていないという状況を打破するためには、1人1人のピントをしっかり合わせた状態で1年間戦えば優勝できると思う。その先頭に立って引っ張っていけるような存在になりたい。
-どんな姿を見せたいか
良いときも悪いときもあるかもしれないけど、どんなときも常に戦う姿勢、気持ちを持って、ロッテファンのために頑張りたい。
【ロッテ】沢村拓一「野球を楽しむために僕はロッテを選んだわけではない」/入団会見一問一答2(ニッカン)
ロッテは28日、前レッドソックスの沢村拓一投手(34)の入団が決まったと発表した。3年ぶりの復帰で、背番号は「54」。
沢村は吉井理人監督(57)とともに入団会見を行った。
会見での主な一問一答は以下の通り。
-先ほど吉井監督の存在が大きいと言っていた
3、4カ月くらいしか3年前の時はいなかったんですけど、こうしろ、あーしろと言われることは1回もなかったです。ただ沢村は悪い時にこうなるから気をつけろよって、そういう注意点をいただくだけでも大きかったです。アメリカの野球を経験してる方なので。その苦労だったりいろいろな事を分かってくださるというのは精神的に大きいです。
-ロッテを退団したあとに話す機会は
年に1回はお食事させていただいてました。
-今回の入団が決まる前に球団とどれくらい交渉してきたか
初めて交渉したのは1月22日です。それよりも前は交渉してないです。
-決断はいつ
一昨日の夜に、千葉ロッテさんにお世話になりますというのは、お電話させていただきました。
-リリーフでと吉井監督が言っていた。どのイニングを投げたいか。具体的な目標があれば
それは監督の方針というか、監督の考え方により合わせてというか。むしろ、監督が言わなくても選手が自覚して動いていけば、いろんな方面で対応できるんじゃないかって思っているので、そういう選手というか、そういうのをどんどん自分で考えて動かなくちゃいけないっていうのは、プロとして当たり前のことだと思っています。目標は特には今のところはないです。
-巨人からロッテに移籍し、環境が変わって復活した
物事は全てそうなんですけど、日常生活においても、やってもらって当たり前ってことは全く思っていませんし、やってもらった分は返したいなっていう気持ちが、そういう気持ちは持っているので。僕がアメリカに行く際にも、キャンプに入っても待ってくださったロッテへの気持ちっていうのは、もちろん強かったですし。決断する上では、たくさんの要素がある中では1つ大きな部分ではあると思っています。
-メジャーで学んだものは
日本の野球とアメリカの野球では野球が全然違うくらい別ものなので、何を学んできたかは、言葉にして表現するのはなかなか難しいんです。
-日本球界でやることへの楽しみ
楽しみですか。正直、僕、野球を楽しいと思ったことがないというか。幼い頃からやってきて、野球を仕事にしたときから楽しいと思ったことがないんですけど。アメリカに行って、目がくぎ付けになるような選手をたくさん見てきたので、そういうのを見ると、もっとうまくなりたいなとか、どうやったら近づけるかなとか、そういう方面からものすごく野球が好きになったので。向こうは世界なので、びっくりすることの方が多かったですけど、やっぱり、楽しさ。いろんな表現のある楽しさなんですけど、野球を楽しむために僕はロッテを選んだわけではないので、ロッテを勝つチームにするために、言いたくないことも言ったり、していかないと。何年も優勝していないわけですから。組織的には変わってこないんじゃないかなって思っています。
-突き動かすものは
やっぱり野球が好きですね。子供の時はそういう気持ちがあったんですけどね。仕事になるといろんなものに追われて見失ったりするので、ただ、野球は好きです。なので、うまくなりたいと思うし、チームに貢献したいなって思っています。
-メジャーの2年間を経験してやりきったか、心残りがあるか
正直やりきった気持ちも心残りの気持ちもなくて、本当に千葉で腕振るって決めた時から、そこにしか感情がないので、どちらでもないんですけど、あんまりないですね、そういうのは。ただなんですかね、自分がある程度いい状態の時に戻ってきたい気持ちは、アメリカでプレーする時は、少なからず、多少ありました。
-決断にあたって一番大切にした部分は
1つというと難しいんですよね。吉井さんが監督に就任されたこともそうですし、松本さんと原田さんが僕の獲得に動いてくれたこともそうですし、ロッテという組織の方向性というかそういうのも見えましたし、一番というと難しいんですけど。ただあまり人に相談することなく決めました。
-ファンにはどんな活躍を見せたいか
いい悪いはもちろん結果として出さないといけないので、プロなので、自分の中では追い求めていきますけど、とにかくどんな時も前向きに、チームを鼓舞するような、戦う姿を見せられたらなと思っています。
-今の状態は
すぐに実戦という形ではないんですけど、体はもう作った状態でいるんですけど。やっぱりボールだったり傾斜の違いだったり硬さだったりというのがあるので、そこはしっかりアジャストしていけたらなと思っています。
-ブルペンにはいつから入るか。
自主トレでもう3度入っているんですけど、いつ入るかはちょっと決めてはいないです。
オスナをソフトバンクに強奪されて悲しみの底に沈んでいたマリーンズファンは歓喜に沸いていることでしょう。
世の中お金に転ぶ選手ばかりじゃないのです。
不調で制球を崩し、巨人の3軍まで落ちていた澤村を温かく迎え入れ、復活の手助けをしたマリーンズに対し、澤村は恩を感じてくれたのでしょう。
当時投手コーチだった吉井が監督に就任したのも大きいようです。
マリーンズに足りないのはリリーフピッチャーであり、ブルペンをまとめることができるベテランピッチャーです。
澤村であれば時に厳しく、時に頼もしく、マリーンズの若いピッチャーをまとめてくれるでしょう。
澤村の活躍に期待しましょう。
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Source: マリンブルーの風
沢村拓一投手がマリーンズに復帰。